いろはにほへと……って聞いたことあると思うんですが、先日、職場でその話が出て意外と全文を知らない人がいたので少しおさらいしてみます( ☉_☉) パチクリ。
家に帰って娘達に聞いても全文言えなかったり、意味が分からなかったりだったので今日はこの『いろは歌』についてめっちゃくちゃ簡単に解説してみます!
作者
作者は弘法大師「空海」ではないかなど諸説ありますが不明です。
10世紀末~11世紀のものとされています。
その頃日本は平安時代。
ざっくりいうと、紫式部があの名作「源氏物語」を執筆していた時代から平清盛が栄華を極めたあの頃の話ですね(^^)
ただ…空海が生きていたのは774年〜895年。ちょっと時代にずれがありますね(^◇^;)
まぁ、雅な時代だったってことですね(*^^*)
全文
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし えひもせす
『いろは歌』と言われているのでおわかりかも知れませんが、この「いろはにほへと……」は七五調になっていて、47音全て異なる文字から作られた歌なのです。
漢字を当てはめてみると情景が浮かんできませんか?
色は匂へど散りぬるを 我よ誰そ常ならむ 有為の奥山今日超えて 浅き夢見し酔ひもせす
口語訳
口語訳をつけるとこんな感じ。
香りよく美しく咲き誇っている花もやがて散ってしまう この世に生きる私達も永遠に生きられない この無常の有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて 儚い夢を見ることもなく仮想の世界に酔いしれることもない
仏教の教えを解いた『涅槃経』の「四句偈」と言われています
諸行無常 (しょぎょうむじょう) | いろはにほへと ちりぬるを |
是生滅法 (ぜしょうめつぽう) | わかよたれそ つねならむ |
生滅滅已 (しょうめつめつい) | うゐのおくやま けふこえて |
寂滅為楽 (じゃくめついらく) | あさきゆめみし えひもせす |
「この世は全て無常であり、これは滅法の法則によるものである。生と死のない涅槃(ねはん)の境地に至ることで真の大楽が得られる」
簡単に言うと、
生きる死ぬを繰り返す苦しいこの世を脱するためには煩悩を断ち悟りの境地に達することで安らぎが得られると言っています。
「諸行無常」はあの有名な平家物語の冒頭で出てきて中学校の頃暗記させられますよね(笑)
こうしてみると無宗教だと言われている日本人も実は知らず知らずのうちに仏教の教えが入っているのだと思わされます(^^)
以上、ザッとまとめてみました!
このくらい分かっていれば誰かに聞かれた時に答えれるでしょう( ﹡・ᴗ・ )b
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