おすすめ本〜最期の火を灯す者〜「火葬場で働く僕の日常」

生活
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先日とある本に出会いました。

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火葬場で働く僕の日常

それは…最期の火を灯す者 「火葬場で働く僕の日常」という題名のマンガでした。

原案者である下駄華緒さんの火葬場職員時代の経験を生かしたYouTubeチャンネル「火葬場奇談」が話題となり、蓮古田二郎さんが漫画にした作品です。

私自身、数年前に父を亡くし火葬場での記憶はまだ新しく、「あぁ、あの時裏ではこんな事が行われていたのか…。」なぁんて、鮮明に思い出されました。

火葬場の裏方の話なんてそう聞けるものではないので、なるほど!と納得することから、あの焼却炉の中で故人がこんなことになるのか(O_O)!と、驚きの連続です。

父の火葬

実際、私の父のお骨上げの時に担当してくれた人は職員の中でも若手の方だったと思います。

この本に書かれているように、お骨の説明をしながら喉仏を取り、皆に見せて骨壷に納めました。

お骨上げが無事に終わり、挨拶とお礼をして解散…と、その時です。

担当の職員さんが帽子を取った瞬間、パサッ〜!と長いロン毛の前髪が風になびき、私はこの粛々とした空気の中、火葬場の職員さんが意外にもロン毛だったことに驚いた。

人の最期を締めくくる明るいとは言えない職場なので、プライベートではイケイケなんだろうか?など、一瞬のうちにあれこれ思い巡り、その意外性に笑いすら込み上げてきそうになった。

そんな私の胸の内を知ってか知らずか、隣で

「えっ!」

と、心の声が漏れ出たのが聞こえた。

声の方に目をやると、末娘がポカンと口を開け驚いていた。その瞬間お互い目が合い、やはり親子なのか笑いのツボにハマってしまい今の今まで涙しながら父のお骨を拾っていたにも関わらずもう笑いが止まらない。

ダメだ。笑ってはいけない。

そう思えば思うほど、別の涙が溢れてきて肩を揺すりながら娘と抱き合った。

あけれてみていたに周りの人達には悲しくて泣いているように見えていたと思いたい。骨壷の中に入った父もそんな娘の姿を呆れて見ていたに違いない。。。

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