ここ数年、本から離れていた。理由は「読む時間がない」
ただそれは言い訳に過ぎない。読書好きの娘と本屋さんに行った時、娘は数冊の本を教えてくれた。
その中でも一番興味を引いたのがこの本だった。言い訳ばかりしてないで読んでみよう!と思った。
変な家
幼い頃から「家」が好きだった私。空箱で家を作ったり、部屋を作ったりして遊んでいた。中学になると不動産の広告が面白くなって毎週広告が入るたびに「この家だと自分の部屋はここ。」と決め、「ただいまー」と帰ると母はここに居て、、、この間取りだとソファはここ。TVはここ。と想像をしていた。
この本の表紙には「変な家」の間取りが描かれていて、見れば見るほど不可解な間取りだった。
何故こんな間取りなのか?
いったいこの家で何があったのか?
私が一番に気になったのが2階の子供部屋だった。大抵の子供部屋には窓があって、なるべく明るく光の入るように設計されるはずが、この子供部屋は家の真ん中にあって窓が無い。階段を上がって部屋に入るまでに3つのドアで仕切られている。しかも、子供部屋に入るには寝室を通り寝室のドアを開け、さらにもう一つドアを開けなければ子供部屋には入れない、二重扉になっていてまるで迷路。
きっと子供部屋には誰か閉じ込められていたに違いない!
そしてもう一つ。ない事もないけれど、2階に浴室があるのに、寝室の奥にはシャワー室まである。1階にお風呂があって、2階の寝室にシャワー室なら分かるが同じ階に浴室とシャワー室、2つもいる???
1階を見てみるとキッチンがダイニングと離れていてダイニングに食事を運ぶのに2つもドアを開けなければ配膳できない間取りになっている。なんとも不便だ。そして、玄関入ってすぐにこれまた窓の無い寝室がある。いや、窓は隣のリビングルーム側に付いている。介護でもしているのか?目が離せない人が住んでいたのか?謎は深間あるばかり。
ストーリーは、購入を検討している都内の一軒家。この家の間取り図がどうにも不可解なのだ。知り合いの設計士に相談することで明らかとなっていく間取りの真相。
本文は会話形式で書かれているので読みやすく、あっという間にこの世界へ引き込まれ、読書が苦手な人でも挑戦しやすい本です。
映画化もされたので、こちらもぜひ観てみたいです(*^^*)
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