ジブリ宮崎駿監督のアニメ映画「君たちはどう生きるか」を観てきました!
私自身映画通でもないので見たままの感想だったのですが、我が家には〝我が家のLiLiCo〟がいます!
幼い頃から映画好きで、当時我が家はケーブルテレビを入れていたのでずーっとアニメチャンネルや映画を観ていました。
そのせいか?映画の解説が上手くなって今では〝我が家のLiLiCo〟と呼んでいます。
今回、私が全く読み取れていなかった【君たちはどう生きるか】を〝我が家のLiLiCo〟の解説をもとに見ていきたいと思います。
完全にネタバレありなので知りたくない人はここまでにしておいてください。
君たちはどう生きるか
この映画を見るうえで知っておきたいのが、原作の「君たちはどう生きるか」がどういった内容の本なのか。。。ということです。
上が電子書籍版で下が書籍版です。
1937年の吉野源三郎の小説で、ざっくりとした内容は、コペルというあだ名の少年とその叔父が精神的な成長、貧困、さまざまな体験と向き合う姿を描いた作品です。
1937年に世に出た小説なので第二次世界大戦以前の話になります。
解説
「君たちはどう生きるか」を見て迷子になっている人へのざっくりとした解説をします。
私もそうなんですが、単なる〝ジブリ好き〟には読み解けない宮崎駿ファンでしか分からない作品だと思いました。
見たままの「新しい家族」を受け入れる心の葛藤を描いた作品として見ても楽しめますが、底にある部分を知るともっと楽しめること間違いなしです!
宮崎駿の半生を描いた作品です。
戦前に書かれた「君たちはどう生きるか」になぞって、戦争時代を生きた宮崎駿監督が
「自分はこんな世の中を生きてきた。」
平和なITが発達した現代を君たちはその先どう生きるのか?
という投げかけをしています。
第二次世界大戦
物語は空襲で主人公 真人の母の病院が焼け落ちるところから始まります。
その一年後、真人は父に連れられて疎開するのですが、疎開先には新しいお母さんが迎えに来ます。
彼女は1年前に亡くなった母の妹で、既にお腹の中には真人の兄弟が小さな命を育んでいます。
えっ?早すぎん???って思いませんでしたか?
この時代、お家存続のために奥さんが亡くなったあと、その姉妹と再婚といった話はよくあった事のようです。
※実際、その時代を生きた私の祖父は私が妊娠した時に男の子だったら(子どものいなかった)兄の養子にするように言われました(^_^;)←もちろん、断りましたが…。
そんな家長には逆らえない時代。
新しい母に馴染めない真人。突然できた息子に戸惑い受け入れてもらえず困惑する母。
父のエゴによって新しい環境に馴染めない真人。
御屋敷に務めるお婆さん達。
それぞれの人間模様に不思議なアオサギ。
それぞれの思いが交錯しながら物語は不思議な世界へと迷い込んでいきます。
大叔父の建てた不思議な塔
あの落ちて来た隕石は宮崎駿監督のインスピレーション=「アニメの世界」なんです。
それを覆うように塔を建てています。
あの塔は宮崎駿監督のアニメの世界。
なので、あの塔の中にはペリカンやインコ、四季折々の花や果実が咲き実っている美しい庭。
時空を超えて不思議な世界が広がっています。
今までのジブリ作品にどこか見覚えのある風景。
その中にいる大叔父は宮崎駿監督本人で、積み上げた積み木は彼の作品の数々。
彼は後継者を探していますが、断られます。
そしてとうとう崩れた積み木。。。
自分の世界はここで終わりを迎えるが、この先このアニメの世界を君たちはどうしていくのか?
主人公の真人達は現実の世界に戻り、終戦を迎え、彼らも疎開先から東京に戻るというところで物語は終わります。
エンドロール
「君たちはどう生きるか」はスタジオジブリの単独出資で製作されました。
そしてエンドロールに作画協力で流れてきた名前を見て感動のあまり涙が溢れてきました。
そこに書かれてあったのは
庵野秀明監督が代表を務めるスタジオカラーをはじめ
細田守監督のスタジオ地図
「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」の米林宏昌監督がスタジオジブリから独立して設立したスタジオポノック
新海誠監督のコミックス・ウェーブ・フィルム
押井守監督のproduction I.G
などなど…その他どの制作会社も「ああ!あの作品の⁉︎」となる会社ばかり……。
素晴らしい監督達がこぞって協力していた事実。
それぞれの映画制作に忙しい最中、宮崎駿監督のために総力を上げて皆が力を合わせて作られた作品だということ。
まさに宮崎駿監督の卒業式のように。。。(T ^ T)
映画のストーリーの裏にこんなドラマがあったことを感じて見るとまた更にこの作品も違って見えてきませんか?
※いろいろな解説がありまあすが、あくまで個人のざっくりとした感想です。ストーリーを楽しむヒントになれば嬉しいです(o^^o)
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