痛い…。
あーぁ、きっとこれ、大腸の憩室炎起きてるな…
食べ過ぎたかなぁ…
最近、便秘がちだったし食べ過ぎな感じもしてたし〜、お腹ぽっこりになってたもんなぁ
今日一日食べ物控えないといけないかな…
大腸憩室炎
そう、あれは12年前。
忘れもしない、長女の高校の合格発表の前日だった
2、3日前からなんとなくお腹が痛かった
「きっと便が溜まってるんだ」
食時
そう思って痛いところをゴリゴリ押していた。
こどもの腹痛原因で、硬い便が溜まってて、動いた時に痛みがあるということを聞いていたので、きっとコレに違いない!とお腹を反時計回りにマッサージしながら特に痛いところはカチカチに固まってしまった便がいるんだ!と思い込んで「動けー!動けー!」と念じながらゴリゴリ押し続けていた
当時雑貨屋さんで働いていた私
仕事中もやはりいたみは止まらず、なんならだんだん痛みは増していた。
我慢して
我慢して仕事をしていたけど、痛みはピークに…
あれ?コレは…この痛み、放っておいたらヤバいやつだ
不思議なことに病院に行かなくてはいけないような痛みはわかるものみたいだ
そのまま早退して休日診療している総合病院まで電車で向かった
すると…
MRI撮ったり、点滴されたりと何やら慌ただしい
研修医っぽい若い先生たちがカーテンの向こうで「何で今日はこんなに重病患者が多いねん」なんて話してる声が聞こえてきた
わたしのほかに頚椎骨折の患者さんもいた(あと一人は何だったか忘れてしまった)
えっ?わたしも頚椎骨折と並ぶほどの腹痛なの???
ドキドキしながらベッドで点滴されながら横になっていると、ようやく一人の先生がカーテンを開けて入ってきた。
「〇〇さん、MRI検査の結果大腸憩室炎でした。憩室とは…風船をプッと膨らましたみたいに大腸の壁がぽっこりと膨らんでいて、その部分が炎症を起こしているんです。憩室部分の大腸の壁は薄くなっていて、炎症を起こして腫れ上がっています。これが破裂してしまうと内臓破裂で緊急手術になるところでした。一週間飲食禁止で絶対安静の入院になります。」
なんと⁉︎
うそだぁ〜
明日、娘の合格発表なのよ
そんな時に入院してられないヨォ〜
「一旦、お家に帰ってもいいですか?」
先生「さっきも説明しましたね。絶対安静です。どうしてもお帰りになるなら帰宅途中にもしものことがあったとしても構いませんという内容の誓約書を書いて行ってください」
そんなになのかΣ(º▵º*)???
そんなこと言われたらもういうことを聞くしかない。
家族に連絡して入院準備を持ってきてもらい入院。。。
合格発表
さて、点滴やら尿の管やらあちこちから管を通され、安静にしていた翌朝
いよいよ長女の合格発表なのです。
結果。。。不合格
娘から思わぬ一言
「やっぱり高校入っても音楽続けたい。〇〇高校の音楽科の後期の試験を受けさせてほしい」
マジかぁ〜(OдO`)
私立高校の滑り止めには合格していた。ただ、音楽科は学費なんかの事を考えると我が家の経済状況ではしんどいので、公立の音楽科がダメだった場合は諦めるという事を入試の時に約束していたのだ
娘なりに必死に頑張っていたと思う
学力が追いつかなかったのも学習環境を整えてやらなかった家の責任もある
第一、この期に及んでまさかどうしても音楽科に入りたいと言うとは思ってもいなかったが、今までピアノ一筋でやってきてピアノがなくなる生活は考えられないという
どうせ私立高校で高い授業料を払うなら学びたいことを学ばせよう
その代わり、条件として、わたしは入院中なので二次募集の願書や入試の手続きは自分ですること
そうと決まれば、看護師さんに許可を得て、ベッドの上で電話をかける
娘、学校の先生、ピアノの先生、入試対策してもらえる別のピアノの先生にレッスンのお願いなどなど…
絶対安静と言われたけれど、ベットの上で正座して深々と頭を下げるわたしの姿を見た看護師さんが一言「大変ですね…」
なんとか二次募集の入試の手続きは終わり、入試に向けてのレッスンも漕ぎつけた
あとは本人次第だ
そんなこんなで絶対安静の一週間の入院生活は現実逃避の一週間となったのだった
お腹が痛い
そんな苦い思い出のある「大腸憩室炎」
そこがまたウズウズと痛んでいる
これはピンチ!
ヤバい痛みって分かるんだよね
一度やってるから分かるんだ
調べてみると安静と消化の良い食べ物と書いてある。
今日からおかゆだな…
あとは何もせず、横になろう
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