京都嵐山で発酵食品を堪能した後向かったのは奥嵯峨野にある「愛宕念仏寺」です。
愛宕念仏寺
境内所狭しと表情豊かなお地蔵さんが立ち並び迎えてるれます。
お地蔵さんだと思っていたのは羅漢さん達(お釈迦様の弟子たち)でした。
●拝観時間 8:00〜16:30
京都バス 清滝行き 阪急嵐山駅前より 愛宕寺前(おたぎでらまえ)下車
どうしてこんなに表情豊かなの?
こんなにたくさんの羅漢さん達がここまで個性的で表情豊かなのは、戦時中に無住寺となりその後廃寺となっていましたが、昭和30年に再興され復興が始まりました。昭和55年より10年間、山門の復元工事をはじめ境内全域の復興事業が行われました。
この時、境内を羅漢の石像で充満させたいと願い、なんと!これに賛同した一般の参拝者らの手によって掘られたのだそうです。
千二百体の羅漢像がこんなにも表情豊かで訪れる人々の心を和ませてくれるのが分かりますね。
そのため『癒しの寺』として親しまれています。
駐車場
●駐車場 『愛宕(おたぎ)念仏寺』より手前にある化野(あだしの)念仏寺前駐車場を利用しました。2時間500円でした。愛宕念仏寺までは徒歩約10分くらいかかります。
化野(あだしの)念仏寺
おたぎ念仏寺を訪れる前に駐車場近くの『化野念仏寺』へお参りします。
今から約1200年前弘法大師が五智山如来寺を開創され、野ざらしとなっていた遺骸を埋葬したと伝えられています。
境内には八千体もの石仏・石塔が祀られていて、往古あだし野一帯に葬られた人々のお墓だそうです。
何百年という歳月を経て無縁仏と化した石仏を明治中期、地元の人々の協力のもと集められ、極楽浄土で阿弥陀仏の説法を聴く人々になぞらえ配列安祀されています。
境内を進むと可愛らしいタヌキ達がお出迎えです(*´˘`*)♡
本堂の奥へ進むと美しい竹林の小径があり、そこを登った先で6面体地蔵があります。
6面体地蔵
この天道から人道へ向けて時計の針の回る方向に順番にお参りします。
お地蔵様を拝む時は「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」と唱えてお参りします。
●入山拝観時間 9:00〜16:00
「あだし」とは?
あだし野は『化野』と記します。
『あだし』とは、はかない・むなしいといった意味で、「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往生する願いなどが意図されているそうです。
この地は古来より埋葬の地で、人々が石仏を奉り、永遠の別離を悲しみました。
兼好法師の徒然草
あだし野の露消ゆる時なく鳥部山の烟立ちさらでのみ住果つる習ならば如何に物の哀もなからん世は定なきこそいみじけれ
式子内親王
暮るる間も 待つべき世かはあだし野の 松葉の露に嵐たつなり
西行法師
誰とても 留まるべきかはあだし野の 草の葉毎にすがる白露
と人のはかなさを詠み残されています。
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