松尾スズキさんの舞台「ふくすけ」を観てきました(^-^)/
※京都公演は2024年8月9日(金)〜15日(木)
※福岡公演は2024年8月23日(金)〜26日(月)
松尾スズキの世界観炸裂でエモーショナルでした!
「ふくすけ」は強烈な印象を残す作品だと思います。レビューや見どころについて、いくつか情報を集めてみました。
「ふくすけ」
賛否両論の物語
純愛を題材にしながらも、その描写が過激で、宗教、社会、人間の本質などを深くえぐる内容のため、人によって捉え方が大きく異なる作品
強烈な個性を持つ登場人物
登場人物それぞれが強烈な個性を持っており、その行動やセリフが印象に残ります。特に、主人公の「ふくすけ」や周りの人間たちの歪んだ愛情表現が話題になります。
社会への鋭い批評
時代や社会への鋭い批評が込められており、現代社会の闇を浮き彫りにするような側面もあります。
実験的な舞台演出
松尾スズキさんの独特な演出手法も特徴のひとつです。従来の演劇の概念を覆すような実験的な舞台作りが試みられています。
舞台の見どころ
個性的なキャラクター
歪んだ愛の形、人間の欲望、社会への絶望など、様々なテーマが複雑に絡み合い、個性的なキャラクターたちが繰り広げるドラマが最大の見どころです。
言葉の暴力
言葉の暴力、過激な表現が連発されるため、衝撃を受ける方もいるかもしれません。しかし、その言葉の裏に隠された感情や葛藤が、観る者を考えさせます。
独特の舞台演出
音楽、照明、効果音など、様々な要素が組み合わさり、独特の雰囲気を作り出しています。
「ふくすけ」は、人によって感じ方が大きく異なる作品です。衝撃的で過激な表現に戸惑う人もいれば、その深遠なテーマに心を打たれる人もいます。
あらすじ
とある病院の警備員をしているコオロギ(阿部サダヲ)は盲目の妻サカエ(黒木華)に歪んだ愛情を抱き、サカエはコオロギを献身的に愛していた。
コオロギの勤める病院に、薬剤被害で障害児として生まれ、長い間監禁されていた「ふくすけ(岸井ゆきの)」が保護された。
彼を監禁していた製薬会社の御曹司ミツミミツヒコ(松尾スズキ)は逃亡し、行方不明。
吃音障害のあるエスダヒデイチ(荒川良々)は、精神のバランスを崩して行方不明になった妻マス(秋山菜津子)を14年も探し続けている。
マスは歌舞伎町にあるらしいとな情報を得たヒデイチは上京し、歌舞伎町で出会ったホテトル嬢のフタバ(松本穂香)と自称ルポライターのタムラタモツ(皆川猿時)の協力のもと、マスの行方を追う。
こう裏社会で暗躍するコズマ3姉妹(伊勢志摩・猫背椿・宍戸美和公)は歌舞伎町の風俗産業で一発当てて、飛ぶ鳥を落とす勢い。ひょんなきっかけでマスと出会い生み出した「輪廻転生プレイ」ゲームが大ヒット。裏社会に影響力を待ち、政界にまで進出しようと企んでいる。
彼らの渦巻く情念はやがて歌舞伎町を巻き込みとんでもない方向に動き出す。
それぞれが抱える過去や願い、そして葛藤が描かれ、人間の本質を問いかけられています。
舞台『ふくすけ』は、人間の心の闇と光を描き出した、考えさせられる作品です。登場人物たちの言葉や行動一つひとつに意味が込められており、何度も観ることで新たな発見があるかもしれません。
感想
とにかく初っ端から面白い。
ストーリーも全く理解できていないけれどなぜか笑える面白さ
これも演者さん達の観客を引き込む「力」なのか、ストーリー的には難しくて奥深い。見終わった後の正直な感想は「正解が欲しい」でした。
さまざまな社会問題も背景にあって、それぞれの人権問題などなど、社会人として、大人としての思うところもあったり、はたまたハンディキャップや偏見、性的思考などなど大きな声では言えない自分が持つ感情や考えなんかも顔を出してきます。
コオロギがサカエに対して何度も口にする「めくらのドブス」なんてセリフも公共の電波に乗るときっと大問題になりそうな言葉だよね。こういうのも舞台ならではの表現になるのかな?なんて思ったり…。
舞台初心者の私にとって衝撃的な内容で演者さんのエネルギーも凄くて観劇から数日経った後でもまだ余韻が響いて残ってるほど強烈な舞台でした。
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