3姉妹を育ててきて、26年。
たくさんの絵本を出会いました。私の幼い頃からある絵本。番組で紹介されて有名になった絵本。話題の絵本。絵本を選ぶ時、子ども達の好みや個性も感じられて絵本1冊に絵本のストーリーの他、その絵本にまつわる物語があったりして、夢の詰まった本だと感じさせられます。
3姉妹の中でもとりわけ末娘が本好きで、絵本もたくさん読み聞かせました。
自分で読めるようになってからも、たくさんの絵本を読み、その中でも、親子共にNo.1と言える絵本があります。
それは【せかいでいちばんつよい国】
【せかいでいちばんつよい国】
ストーリー
あるところに大きな国がありました。その国は自分たちの暮らしほど素敵なものはないと信じていました。
その国はとても強い兵隊と大きな大砲も持っていました。
「世界中の人々を幸せにするためだ。我々が世界中を征服すればみんなが我々と同じように暮らせるのだからな」
と、大統領はいろんな国に戦争しに行きます。
他の国は命がけで戦いますが、大きくて武力のある国に敵わず、どの国も征服されてしまいます。
とうとう、征服されていない国はたった一つになります。
その国はあまりに小さく、軍隊も兵隊もいません。
その国は攻めてきた大きな国の兵隊たちをお客のように歓迎します。
そこに残った兵隊たちはその国の人たちと仲良くなり、料理を教わったり、仕事を手伝うようになりました。
怒った大統領は兵隊を送り返し、新しい兵隊を連れてきますが何日か経つとやはり同じになりました。
「こんな小さな国に、こんなにたくさんの兵隊は要らないということか」
と考えた大統領は何人かの見張りを残して自分の国へ帰りました。
懐かしいふるさとの自分の国に戻った大統領はホッとします。
ところが……。何やら様子が変です。
あちこちの家から小さな国で食べていた料理のにおいがしてきます。小さな国の服を着ている人もいます。子どもたちは小さな国の遊びをしています。
「まぁいいさ。どれもこれも、戦争でぶんどってきたものだからな」
大統領はニヤリとわらいました。が、
その晩、息子に「お父さん、歌をうたって」そうせがまれて、大統領は心に浮かぶ歌を次々に歌いました。それはひとつ残らずあの小さな国の歌でした。
解説
「せかいでいちばんつよい国」は、大きな国が世界中を征服しようとするお話です。
その国の大統領は、自分の国の生活が世界で一番だと信じています。みんなに同じ生活をさせれば、世界は平和になると考え、次々と国々を征服していきます。
しかし、最後に残った小さな国。そこには、兵隊も武器もありませんでした。その国の人々は、自分たちで歌い、踊り、助け合い、とても幸せそうでした。
大きな国の兵隊たちは、その小さな国の生活に触れるうちに、自分たちの考え方が少しずつ変わっていきます。
この絵本は、本当に強い国とは何か、幸せとは何かを考えさせてくれる、深い物語です。
ポイント
- 世界征服: 大きい国が、自分の国の生活が最高だと信じ、他の国を支配しようとする。
- 小さな国: 兵隊も武器もないけれど、人々は歌い、踊り、助け合い、とても幸せ。
- 変化: 大きな国の兵隊たちが、小さな国の人々との触れ合いを通して、考え方が変わる。
このあらすじが、絵本の世界を理解する助けになれば嬉しいです。
読書感想文にも!
夏休みの読書感想文にももってこいの内容でラストの結末には本当につよいものはなんなのか?大切なものは何かを考えさせられるとてもいい絵本だと思います!
幼稚園から大人までいくつになっても、その年代でそれぞれの思いで読めると思います。
幼稚園の頃から読んでいる末娘は、先日もこの絵本を開いて、改めてこの絵本の奥深さに感動していました。
ぜひ一度手にとってページを開いてみてね
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